口臭とは

口臭とは

口臭と言えば、まず、ニンニクなどを食べた後の臭いを思い浮かべるかもしれません。ニンニクやニラなど臭いのきついものを食べた後や、お酒を飲んだ後などは、しばらく臭いますね。口の中に食べかすといっしょに残っているニオイ成分が口を開いたときに外に出てくるし、また胃や腸から吸収されたニオイ成分が血流に乗って肺へ移動し、それが呼気に混ざって出てくるからです。

 

しかし、こうした日常の正常な生活を通して生じる臭いは、厳密に言えば口臭には含めないとされています。

 

それでは口臭とは何かといえば、一般的に「口や鼻を通して出てくる気体(ガス)のうち社会的容認限度を超える悪臭」と定義されます。そして口や鼻から出るガスのうち、ニオイの質と強度が問題となります。

 

口臭と呼ばれる大部分のものは、口腔内に何らかの問題があって発生するガスです。口臭のうち80%〜90%がこれに該当します。それ以外の10〜20%は代謝性疾患が原因となる口臭です。

口臭の元となるニオイ物質

口腔内に何らかの問題がある場合

口腔環境の悪化が原因で発生する口臭の主なニオイ物質は、硫化水素[H2S]、メチルメルカプタン[CH3SH]、ジメチルサルファイド[(CH3)2S]などの揮発性硫黄化合物です。その中でも硫化水素とメチルメルカプタンがほとんどで約90%占めます。

 

口腔内の問題のうち、舌苔と歯周病が口臭原因のほとんどを占め、特に舌苔が原因の口臭が多いと言われています。次いで多いのが歯周病で、歯周病が原因の口臭はかなり強いものになります。

 

舌苔からは硫化水素が多く作り出され、歯周病の場合には高濃度のメチルメルカプタンが作り出されるとされています。硫化水素は腐った卵のような臭い、メチルメルカプタンは腐った玉ねぎのような臭いが特徴です。

口臭原因

主なニオイ成分

ニオイの特徴

bP 舌苔 硫化水素 腐った卵のニオイ
bQ 歯周病 メチルメルカプタン 腐った玉ねぎのニオイ

※ メチルメルカプタンは、強烈な臭いを発します。

 

内臓に疾患(代謝性疾患)がある場合

糖尿病、尿毒症、肝硬変、肝癌、トリメチルアミン尿症などの場合口のも臭が発生します。この場合の口臭は、肝硬変のように脂肪酸、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドといったように口腔環境の悪化の場合と類似したニオイもあれば、糖尿病のアセトン臭や尿毒症のジメチルアミン、トリメチルアミンのニオイもあります。内臓に疾患がある場合の兆候として現れる口臭は、それほど多くありません。

口臭発生のメカニズム

口の中には細菌が10億個も存在していると言われます。本来だれでも口臭はあるものなのですが、ほとんど気にならない程度です。ところが、食べ物を食べた後、歯磨きなどせずに放置しておくと、食べカスや口の中の粘膜からはがれ落ちた上皮細胞などをエサにして細菌が増殖します。

 

それが歯に付着したものが歯垢(しこう・プラーク)で、舌の表面に付着したものが舌苔(ぜったい)です。歯垢や舌苔は細菌のかたまりなのです。この細菌がニオイの元となるのです。虫歯や歯周病になると、その細菌の数がもっと増えて強い臭いを出すようになります。

 

口の中で細菌が増殖するのは、唾液の分泌量の低下が原因であることが分かっています。唾液の分泌が減るのはどういう場合かというと、まず、睡眠時です。朝起きた時は口の中が乾いていますよね。また、緊張した時も口が乾くことからも分かるように唾液の分泌が減ります。さらに、加齢。年をとると唾液の分泌が減ります。そして最近よく言われるドライマウス(口腔乾燥症)です。