口臭の原因

口臭の原因のほとんどは口腔環境の悪化で唾液の減少が引き金に

口臭の原因のほとんど(8〜9割)は口腔環境の悪化によるもので、あとの1〜2割くらいが内臓疾患などその他の要因によるものと言われています。

 

しかも、口腔環境の悪化と言っても、多くは唾液の分泌量の低下がそもそもの要因です。なので、食生活や生活習慣を改善して唾液の分泌量を正常に戻し、お口のニオイの元になる歯垢、歯石、虫歯、歯周病、舌苔などの口腔ケアを適切に行うことで、多くの場合、口臭は改善・予防できます。

 

ここでは、唾液には口臭を抑制する働きがあること、唾液の分泌量の低下が口臭発生に結びついていることをご説明します。

 

唾液の殺菌作用で口臭の発生を抑制

もともと口の中は、口臭を発生させにくい仕組みになっている

もともと私たちの口の中は、唾液によって雑菌の増殖が抑えられ、口臭を発しにくい仕組みになっています。唾液の中に含まれるリゾチームと呼ばれる酵素が、細菌の細胞壁を溶かして破壊する働きをしているからです。唾液には殺菌作用があるのですね。

 

また、リゾチームによって溶かされずに生き残った雑菌も、唾液といっしょに飲み込まれ胃に到達すると、ほとんどが胃酸で溶かされ死滅してしまいます。

 

唾液の分泌量の減少が口臭の主な原因

ですから、唾液の分泌量が減ると、口の中の殺菌力が弱まり、雑菌が増え、口臭が発生しやすくなるのです。

 

だれでも朝起きたばかりの時は、口の中が乾いていて臭いますよね。これは寝ている間に唾液の分泌量が減って、殺菌力が弱まり、雑菌が増えているからなのです。起床時以外でも口の中が乾いている時には口臭が発生しやすくなります。お腹が減っている時や緊張した時なども口の中が乾いて口臭が発生しやすい状態なのです。喫煙の習慣のある人は口の中が乾きやすく、たばこのヤニの臭いといっしょになった口臭を発生させます。

唾液の1日の分泌量は1.5リットルと言われています。大きなペットボトル1本分もの唾液を分泌しているのですね。

 

あなたの食習慣・生活習慣は唾液の分泌を低下させるものになっていませんか?
一度チェックしてみましょう。 ⇒ 食習慣・生活習慣から口臭進行度をチェック

 

唾液の分泌量が低下するとドライマウスに

ドライマウスという言葉を耳にされたことがあると思います。ドライマウスは、唾液が分泌されず口の中が乾く症状で、口腔乾燥症と呼ばれます。

 

口は外界に接していますから、細菌やウィルスが入ってきます。ですから、ドライマウスの人は、口臭を発生させやすいというだけでなく、インフルエンザや風邪など感染症にかかりやすくなるので注意が必要です。

 

実はドライマウスは、ドライアイと原因は同じということも言われています。

 

ドライアイというのはパソコン作業などを長時間続けているとなってしまう目の乾きですが、ムチンと呼ばれる目の表面を覆う粘液が出にくくなって、涙を目の表面にとどめることができなくなることが原因です。それと同じように、パソコン作業で首を下に向けた姿勢を続けると唾液が出にくくなります。水を飲めば口の乾きは一時的に解消されますが、唾液ほどの効果はありません。唾液にはぬめりがあるので、そのぬめりによって口の中をコーティングしてくれるからです。

 

ドライアイの場合はムチンの分泌の低下、ドライマウスの場合は唾液の分泌の低下、が原因となります。そういうことからドライマウスは現代病の一種と言えますね。

 

 ドライアイの原因と予防についてはこちらをご覧ください。

お口のニオイの元は何?

このように、唾液の分泌が低下すると細菌が増殖し、口臭の発生に結びつくのですが、それでは口臭の元はそもそも何なのでしょうか?

 

次に、このことをご説明しましょう。

 

 口臭の原因となる歯垢(プラーク)
 口臭の原因となる舌苔(ぜったい)